絶対に失敗しない【ロードバイクの買い方・完全版】トレック(TREK)編

動画要点 - POINT -

正しいロードバイクの買い方をお店の方に聞いちゃいます!
今回はトレック編
神奈川県西部で一番トレックを売っているという専門店サイクルショップENDOの遠藤オーナーにお話を伺いました

  • ・トレックはどんなメーカー?
  • ・トレックの魅力
  • ・代表的な3モデル〜やりたいこととモデルの特徴をおさえる
  • ・ドマーネ(DOMANE)
  • ・エモンダ (EMONDA)
  • ・マドン(MADONE)
  • ・チェックポイント(CHECK POINT)〜店内展示で気になったモデル
  • ・ブロジェクト ONEについて

こんにちは!

今回は「正しいトレックの買い方」について、初めてロードを購入するお客様になったつもりで、神奈川県西部で一番トレックを売っているという専門店サイクルショップENDOの遠藤オーナーにお話を伺います。

トレックはどんなメーカー?

トレック(TREK)がどんなメーカーか教えてください。

マツナガ
遠藤さん

トレック(TREK)はアメリカのスポーツバイクの総合メーカーです。1976年に5人くらいで始まったハンドメイドの小さなメーカーだったのですが 今はレース用からフィットネス向けまで様々な自転車を作る大きなメーカーになっています。

トレック創始者のディック・バークとべビル・ホッグ。この二人からトレックが始まった。
1976年の春からウィスコンシン州南部の納屋で生産開始。初年度は904本のツーリングフレームが作製された。
Trek Bikes ヒストリー

トレックの魅力

​ずばりTREKの魅力は?

マツナガ
遠藤さん

まずは「ものづくり」を重要視するメーカーということ。ほとんどのメーカーが生産は海外(アジア)になっている中、メイドインUSAにこだわっている所。そこが熱くて僕は好きです。 トレックの取扱を始めた一つの理由なのですが、トレックが自分たちの製品に対する自信を持っているということ。トレックには生涯保証という制度があるのですがそれはやはり製品に対する自身がなくてはできないことだと思うので。

Trek Bikesカーボンストーリー 塗装の下に隠されたもの 生涯保証 | Trek Bikes

代表的な3モデル〜やりたいこととモデルの特徴をおさえる

​先程遠藤オーナーのお話にもあった通りトレックはたくさんの種類のロードバイクのモデルがあると思いますが、大まかにどんなモデルがありますか?

マツナガ
遠藤さん

トレックを代表する3つのモデルと特徴を挙げます。
①​エモンダ (EMONDA)=ヒルクライムなど軽さを重要視する車両
②マドン(MADONE)=レースなどのように空気の抵抗を極力抑え速度を重要視する車両
③​ドマーネ(DOMANE)=さまざまな路面状況に対応し長い距離を走れることを重要視した車両

エモンダ (EMONDA)SLR9 eTap

フレーム:カーボン コンポ:SRAM RED eTap 重量:6.74 kg(サイズ56)
マドン(MADONE)SLR7 eTap

フレーム:カーボン コンポ:SRAM Force eTap 重量:8.32 kg(サイズ56)
ドマーネ(DOMANE)SLR9 eTap

フレーム:カーボン コンポ:SRAM RED eTap 重量:8.10 kg(サイズ56)

​​あと自転車を選ぶ際、例えばお店に行って相談する前に準備しておくと良い事があれば教えてください

マツナガ
遠藤さん

なんとなくで良いですが「どんな使い方をしたいか」というイメージがあると自転車が選びやすくなると思います。
「山に登りたい」「レースに出たい」「運動不足解消で近場を走りたい」といったことで良いです。
ざっくりと「興味をもったきっかけ」を教えていただけたらアドバイスしやすいと思います。

ありがとうございます。ではそれぞれのモデルについて詳しく教えてください。

マツナガ

ドマーネ(DOMANE)

​ちょと具体的なシチュエーションについて考えたいと思います。
・初めてロードバイクなどスポーツ自転車を購入する
・気軽に乗りたい
・予算は抑えたい
こういった場合のおすすめはなんですか?

マツナガ
遠藤さん

ドマーネ(DOMANE)ALというフレーム素材にアルミを使った車体がおすすめになります。

​ドマーネ(DOMANE)ALモデルの中にグレードがありますがそれについて教えてください。

マツナガ
遠藤さん

​ドマーネ(DOMANE)ALの後ろに数字がついて、それが2-4まであります。
数字の違いはコンポーネント(ギアやブレーキなど主要パーツの組み合わせ)の違い、具体的にはブレーキの種類やギアの段数・性能の違いなどになります。
2はコンポーネントがシマノの「クラリス」、3は同じくシマノの「ソラ」、4も同じくシマノの「ティアグラ」になります。おすすめは4です。理由はティアグラからブレーキが油圧式ディスクになるためです。
2-3についてもディスクブレーキではあるのですが機械式といってワイヤーで操作するタイプなので将来的なワイヤーの劣化が気になります。また油圧式ディスクブレーキは滑らかな操作感で使いやすく安全性が高いと思います。
予算が取れるならAL4がおすすめになります。

ドマーネ(DOMANE)AL 4 Disc

フレーム:アルミ コンポ:Shimano Tiagra 重量:10.48 kg(サイズ56)

​​ドマーネ(DOMANE)はツーリング向きの車両という話でしたが特徴を教えてください

マツナガ
遠藤さん

​まずタイヤが太め(標準で32ミリ)なのでそのままでも幅広い路面状況に対応できます。
(普通のロードに比較して)パンクを気にしなくていいですし、荷物を載せても安定感がでます。
さらに太いタイヤ(38㎜まで)にすることも出来ますし、逆に普通のロードのように細いタイヤにもすることができるといった感じで幅広い使い方に対応できます。
自転車を購入する時点でどういった使い方がしたいかがわからず、乗っていいるうちに方向性が分かってきたといった場合でもしっかり対応できる車両になりますので 乗る時点では使い方の方向性が定まっていない方にはおすすめです。

エモンダ (EMONDA)

​初めてのロードバイクだけれど、レースなどをやってみたいし予算も頑張れるという方には何がオススメめですか?

マツナガ
遠藤さん

そういった方ですがエモンダ (EMONDA)SL5ディスクをお勧めしています。 モデルチェンジしてから特に人気の車両です。レースを視野に入れているということはスピードが重要になってくるのでやはり空気抵抗の少なさや車体の軽さが求められます。
そうなるとワンラク上のモデルをお勧めします。スポーツ自転車は(価格的に)ポンポン乗り換えられるものでは無いと思います。パーツ交換をして性能をあげる手もありますが、要であるフレームは簡単に交換できません。
その点エモンダ(EMONDA)SLのフレームはカーボンなので軽量です。
そこをベースとして必要に応じてパーツなどを交換すれば長く使っていただけるのでは?と考えるためです。

エモンダ(EMONDA)SL5 Disc

フレーム:カーボン コンポ:Shimano 105 重量:9.15 kg(サイズ56)

​エモンダ (EMONDA)はヒルクライムに適したモデルとお話がありましたがヒルクライム以外でも使えますか?

マツナガ
遠藤さん

もちろんです。ドマーネ(DOMANE)ALにしてもレースで使えないかと言われるとそんなことはありません。どのモデルを選んでももらったとしてもどんなイベントでもレースでも対応できます。
ただその中でエモンダ (EMONDA)は特にヒルクライムに向いているということです。

マドン(MADONE)

​ここまでトレックの代表的な3モデルのうち、2モデルを紹介いただきましたが、トレックというと​やはり最後のひとつ「マドン(MADONE)」ですよね。

マツナガ
遠藤さん

こちらに用意させていただいた「マドン(MADONE)SLR」は去年のモデルにはなってしまうのですが新モデルと形は全く一緒です。(2020年10月時点)変わった部分はBBの規格とフレーム素材であるカーボンがさらにハイグレードなもの(OCLV800)になったことです。
「マドン(MADONE)」ですがまず目につくのはすごく太く見えるパイプです。これは空気抵抗を考慮して設計された結果です。またISOスピードという振動吸収システムを搭載していますが「マドン(MADONE)」のものはその強度が調整できます。


プロジェクトOME(後述)で組んだ「マドン(MADONE)SLR」

ISOスピードテクノロジー詳細説明動画
ISOスピードテクノロジー詳細

​「マドン(MADONE)」の中で一番お求めやすいモデルは何になりますか?

マツナガ
遠藤さん

​「マドン(MADONE)SL」になります。「マドン(MADONE)」のグレードにはアルミモデルはなく、カーボンフレームでコンポーネントがシマノアルテグラのSL6からのスタートになります。 「マドン(MADONE)」はロードバイク経験者でステップアップとしてお求めになる方が多くなってきます。

マドン(MADONE)SL6

フレーム:カーボン コンポ:Shimano Ultegra 重量:8.62 kg(サイズ56)

チェックポイント(CHECK POINT)〜店内展示で気になったモデル

​店内を見ていてすごく気になったバイクがあるのですが教えていただいていいですか?

マツナガ
遠藤さん

こちらはチェックポイント(CHECK POINT)というモデルになります。グレベルロードというタイプで簡単にいうと砂利道やオフロードをドロップハンドルで走れるタイプの自転車です。
タイヤは一般的なロードバイクより大分太い40㎜が標準装備されています。この太さは先程紹介した3モデルでは入りません。このタイプの自転車に関するご相談はこの1年で一気に増えました。
いっぱいネジ穴がついているので、キャンプ道具を積んでアウトドア!といった方に人気です。また太いタイヤの特性である様々な路面に対応できる点やパンクしにくい点を通勤バイクとして生かしたいという需要もあります。

チェックポイント(CHECK POINT)SL5

フレーム:カーボン コンポ:Shimano GRX 重量:9.72 kg(サイズ56)
チェックポイント(CHECK POINT)ALR5

フレーム:アルミ コンポ:Shimano GRX 重量:10.17 kg(サイズ56)

プロジェクトONEについて

プロジェクトONEというサービスについて教えてください。

マツナガ
遠藤さん

プロジェクトONEはトレックの一部モデルのグレードSLR以上に対応するカラーオーダーシステムで用意されたカラーパターンとそれに対応した色の中から自分お好きな色で自転車をオーダーできるものです。またコンポーネントやそれを構成するパーツを変更したりすることもできます。僕は大好きです。

車体を選んだ後

用意されたパターンを選ぶと

フレームやロゴの配色が選択できる。
TREK BIKE Project One(プロジェクトワン)

トレックへの理解が深まりました。今日はありがとうございました。

マツナガ
遠藤さん

こちらこそありがとうございました。

<取材協力>
CYCLE SHOP ENDO 開成店
〒258-0021 神奈川県足柄上郡開成町吉田島781−1
営業時間 : 平日11:00​~19:30 / 日・祝日 12:00​~19:00
定休日 : 水曜日・第三火曜日
サイクルショップエンドウ YouTube

注意点

詳しく色々聞いてしまうと欲しくなる!

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